室蘭市登別市の医師・整体・マッサージ師も通う、はり治療院。肩こり・五十肩・腰痛・自律神経失調症・顎関節症・不良姿勢・めまいなどに対応して美容鍼灸も行います

整動協会『理論実践編』に参加して想う、マツ子もきっと知らない世界“ツボ”

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2018年8月27日

【精霊流しが行われました】8月お盆の時期ニュースで度々みました。整動協会で勉強しているとこれを“せいれい”と呼んでしまいます。手の甲にあるツボの名前をこのように呼称し、マジシャンのような鍼を実現する整動協会のセミナー参加です。

今回は『理論実践編』と言うテーマで入門編と言う位置づけであります。入門編らしくないセミナーの証拠として、自分のように北海道から南は沖縄の鍼灸師が東京の池尻大橋に集合して学びます。定員にすぐ達しキャンセル待ちとなるくらい人気の鍼灸セミナーであります。

鍼灸師になり約10年。鍼灸を含め治療系のセミナーは今まで色々なものに参加してきました。札幌、東京、大阪…

脈をとる経絡治療、圧痛点をとるトリガーポイント療法、あと〇〇法まで…特に鍼灸セミナーは名人みたいな見たいな人が出てきて、モニターさんが受けて『おぉ!!』というのものが多くその後は

『練習してねー。』『感覚で覚えてねー。』『古典に載ってるから見てねー。』

と言う勉強会が多いのが現状であります。

 

しかし、他のセミナーにはない、“即効性”・“再現性”を特徴とする整動鍼は古武術整体(活法)の理論と実践から導かれた鍼技術であります。この活法を

 

動きを整える事を主体とした整体・相手を活かす整体

 

と捉えれば、『整』『動』『活』がキーワードになりそうです!

私のような中途半端(?)な年代、免許取りたての人、ベテラン域に達している人でも習うものは知らないことであり横一線です。

多めに設定してある実技の時間で鍼灸師同士が協会の教科書に書かれているツボが本当に身体に反応するのか確かめます。

ピンポイントでツボを捉えることが出来るとそれが再現されます。

『おぉー、前屈できる!!』

『あれ、頸回るー!!』と言う現象を目の当たりにすると、1つのツボに1本の鍼をして変わる世界へ踏み入ってしまいます。

 

衝撃を受けた約1年前から臨床で取りいれている整動鍼。

入門編・基礎編3つ・応用編2つ受講し、常々想うのは“ツボを捉えることの難しさ”であります。

所感として、

お笑い芸人がお客様の笑いのツボがそれぞれ違い、そこを探求する難しさと宝箱を開けた時のような輝きの両面があることと同じ。

鍼灸師は鍼することが出来るではなく

鍼灸師は活きているツボを取れてそこに向かって鍼をすることが本当の鍼灸師である。

その想いを強くさせたツボを整動鍼を学んだ鍼灸師の視点で紹介します。

①ツボは張力バランスを整える場所である

一般的にツボは筋肉を緩めるものと認識されています。圧すると気持ちが良いから、痛いけど効きそうだからと言う理由が背景にあります。

しかし張力バランスの拠点と視点を変えると、筋肉の動きを整えることが出来ます。

 

なぜ痛みが発生するのか?痛い所が原因点でないことが多いのはなぜか?

この動画がわかりやすく解説しています。

ツボ(⇒痛みを発している所とは限らない。)

ツボ(⇒緩める所ではない)

②活きているツボ・少数の鍼>鍼の本数や時間

活きているツボに鍼をすることが出来れば張力のバランスが取れます。余計な緊張は取れて、必要な緊張も生まれるかもしれません。まるで人と言う字のように支え合う関係図がイメージ出来れば、鍼の本数よりも質の方が重要と想います。

それに鍼灸を医療として考えると〇分△円、〇本△円ではなくなることにも気づきます。

患者さんの背中を見て

『数本しか鍼してない。』・『時間も短い。満足してくれるのだろうか?』

と思ってた頃もありました。

けど、張力バランスの拠点に鍼をすると連動の回復が見られます。

『治った。良くなった。』がその場で共有出来ることは患者さんと自分にとってもこの上ない喜びであります。

ツボ(⇒連動を回復する拠点)

ツボ&鍼(⇒多ければ良いと言うものではない)

③ツボは壺である

今年のサッカーワールドカップがわかりやすい。日本代表選手が屈強な外国人と渡り合うタフ身体は生まれたときから備わっていたでしょうか?練習に練習を積み重ね鍛え上げ出来た言わば後天的な要素が大きく関わっています。サッカーはその瞬間を再現することは難しく、あらゆる場面を想定し練習をしなければいけません。試合では無意識の状態で判断し、身体が無意識のうちに動ける状態を作り上げていかないといけません。

この記憶機能を果たすのがツボであります。まるで年輪のように集積されたものが一同になる壺のように…。

この記憶を考えることなくスムーズに引き出せることが理想形と言えます。

ツボはあくまで張力バランスの拠点であります。

 

逆に動きの不調和は、関節や筋肉に負担が掛かっている状態であります。

その時ツボはどのような様子でしょう?

“凝り・痛み・拘縮・尖っているなど…”様々な顔が思い浮かびます。

ツボ(⇒後天的な要素が強く、赤ちゃんにはない)

凝り(⇒ツボのパフォーマンスを妨げている)

④ツボは信用を生み、信頼を結ぶもの

来院される方は“何とかして欲しい”と期待されてきます。期待値に応えることが出来れば、鍼灸師として医療を成す者として認められます。必要なものは何でしょうか?

甘い声掛けでしょうか?もち上げる会話術でしょうか?

 

絶対要素として“活きているツボの取得”であります。

押圧刺激でその場での変化を体感してもらえることも可能であります。

 

特に初診の方には『私の身体、治るのかな?』・『鍼って痛いのかな?』と言う2大不安要素があります。その時の『大丈夫ですよ。』・『鍼は痛くないですよ。』などの言葉掛けをします。運動器疾患の改善を目的に来院されたのであれば、適切なツボに軽い押圧刺激で変化を出せれば一気に信用が増します。

具体例を示すと野球肩で困っている人へ背骨のツボを使うことで同じ動作をやってもらうと痛みなく関節可動域を確保できる事もあります。

ツボ(⇒鍼灸師にとって信用を生むものでもある)

ツボ(⇒変化の拠点)

⑤整動協会鍼灸師の共通言語

整動協会で勉強した同じ技術をもった者同士の特権でありますが

『このような患者さんが来てて、〇〇と言うツボを使い〇〇にアプローチしたけどなかなか改善がみられません。』と言う悩みを相談できるコミニュティーも全国に広がっています。

そして、縁にも恵まれ月一で開催される札幌での勉強会に参加させてもらい技術を指導してもらっています。札幌には整動協会の副代表谷地先生が居る事から直々に教えてもらえることからも濃密な勉強時間であります。その熱を受けた札幌の先生方を中心に帯広の病院で鍼科が新設されたというニュースも先日飛び込んできました。これは鍼灸業界に大きな衝撃となると思います。

 

ツボ(鍼灸師の共通言語)

サッカーをやっていればサッカーボールが共通言語であるように鍼灸師であればツボが共通言語になる日も近づいています。

以上、ツボの世界をレポートでした!

この記事を書いた人

すのさき鍼灸整骨院 

副院長 洲崎 和広(すのさき かずひろ)

 

はり師・きゅう師、柔道整復師の国家資格を持っています。

その他、姿勢指導士・ケアマネジャーを取得。

 

『魔法をかけられたみたい』と言う患者さんの笑顔を活力に北海道室蘭市で活動。

メディア活動はこちら

 

趣味はワンランク上のホテルに泊まること

 

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