ストレートネックについて
ストレートネックとは
ストレートネックとは、緩やかに曲がっているはずの頸椎のカーブが消失して真っすぐな状態になってしまった状態のことを言います。整形外科で診断を受けた方も多いと思います。
頸椎は、体重の約10%もの重さがある頭を支え続けています。
人間の脊椎はS字状にカーブしていて、体に掛かる過重負担や衝撃を分散させる重要な役割を担っています。特に頸椎のカーブは、脊椎S字カーブの起点になり上からかかってくる重みを効果的に緩和させてくれます。
ところが、その頸椎にカーブがなくなってしまったらどうなるでしょうか?
当然、まともな頭の重みが掛かってきます。
頸椎を支えている首や肩の筋肉にも絶えず大きな負担がかかることになり、累積疲労からコリや張りなどが生じやすくなります。また、過剰負担になり骨が耐える力を消耗して、頸椎や椎間板にも異常が現れやすくなります。つまり、ストレートネックは首や肩の病気の入口のようなものです。
壁を背にして立った時にお尻・肩甲骨・後頭骨の3箇所が壁についているか確認します。特に後頭部が付かないようであれば疑いの可能性が高まります。
ストレートネックは構造的な力を活かせない
前述の通り、ストレートネックは構造的な力を活かせないため筋肉に負担がかかります。すると血流不全が起こり肩こり・めまい・首こり・自律神経失調症状などを併発します。構造的な補填として、筋肉の拘縮はさらなる姿勢不良を起こします。
ストレートネックの原因は何でしょうか?
1番は、悪い姿勢であります。
猫背等により、いつも頭を突き出していると頸に負担がかかります。その日々の積み重なりが負担になってきます。いつも手前作業が続いている主婦やOLが肩こりや首こりを訴えるのには訳があります。
料理を作る・洗濯物を畳む作業、パソコン・スマホと睨めっこなどなど…
いつも頭を前に突き出していませんか?このとき、頸は頭を支えるためにずっと重さに耐え続けているのです。こうした状態を長く続け、頸を酷使し続けると老若男女問わず、誰もが首を痛めてしまいます。
ストレートネックを放置すると…
腕や手に痺れが出る頸肩腕症候群、頭痛やめまい、耳鳴り、吐き気などの症状を伴います。くしゃみをすると電流が走るように痛む“頸椎ヘルニア”も考えられます。
頸椎ヘルニアが悪化すると頚髄症へと移行します。
これは、しびれや麻痺、痛みが足まで及びます。場合によっては歩行や排尿トラブルと言った日常生活レベルまで行動の制限がかかるものもあります。
スマホ首と美容鍼灸は相性が良い
顔の筋肉は、使わない筋肉は衰えて、使い過ぎる筋肉は過剰に緊張してシワになってしまいます。うつむいた姿勢で長時間スマートフォンをみていると、顔の筋肉が重力によってたるみ、頸にも深いしわが出来ます。また、猫背によって肩こりも深刻化します。ずっと見ているので眼精疲労も酷くなり、シワやクマの原因にもなります。このようにスマホを使いすぎることで年齢より老けて見えることもあります。
また、表情を使わなくなったのも今抱えている問題なのかもしれません。
生活をみるとメールで済ますことも多くなりました。
話すことも少なくなったことで、口の周りの筋肉が硬くなることも考えれます。すると口角がさがり、老けた顔になるので表情筋が老化してしまいます。2020年以降はコロナ対策としてマスク生活が染み付いたのも背景にあります。