肩凝り解消理論
肩凝り解消のために考えたいこと
同じ条件でも“肩凝り”になる人・ならない人がいる
肩は自身の手が届く場所だからこそ“グリグリ”と押してしまったり、仰向けになってテニスボール等を当て、刺激を求める方を多くみられます。
痛いと感じている部分を揉んでその時は“何となく楽になった”感覚はあっても後になると余計に酷く痛む経験したことがある人もいると思います。
肩凝りを感じる部分を発痛点、肩凝りの根本となる部分を原因点とするとこの2点がイコールで結ばれないのではないかと考えています。
痛い場所を揉んで解消できれば、この世の中に肩凝りで悩む人はもっと少ないはずです。
肩凝りの正体は、不安定な軸・可動性の低下
肩は色々な方向へ動かすことが出来るからこそ傷めやすいのも事実であります。ただ、現状として“痛い”・“凝っている”と感じているときは私達のような身体の専門家に身を委ねた方が健全かと思います。
肩を傷めているときは軸が不正であることで円滑な動きが妨げられていると考えています。肩関節の屈曲(手上げ動作)に関して言えば180°が健常な指標として記されています。毎日、過ごす中で180°手を上げて過ごす人はいないと思います。
ラジオ体操でもしない限り180°上げた生活状況も考えづらいのです。生活動作で肩関節の屈曲を考えても上の荷物をとる動作、洗濯物を干し竿にかける動作、上着を着る動作など…
改めて手前作業ばかりと気づきます。
五十肩で悩まれている方が『朝、服を着替えようとしたら肩が痛くて…』と言う方が多いです。段々と上げづらくなってきた肩がついに悲鳴を上げた状態を表しています。また朝は血液が身体の深部である内臓に貯蔵されているので血液が末端にいかない状態で動かすと“痛み”を感じやすくなります。これをもとに考えていくと大切な事に気づきます。
- 痛いと動かすことが出来ない
- 動かすことが出来ないと痛い
- 痛くなければ動かすことが出来る
- 動かすことができれば痛くない
この法則を基に治療をすすめていきます。要するに
動けるかどうか? 動くための軸は整っているのか?
そのため当院では原因点はどこか?と指針を立てるために検査を行います。そのうちの1つはライトテストであります。
これは整形外科疾患テストの1つであります。小胸筋や鎖骨下筋、肋骨鎖骨靭帯による腋窩動脈の圧迫を検査するテストです。具体的には胸郭出口症候群が疑われる人に対して行うものです。この作用や動きを分解し、痛みの正体へ迫ります。
運動には軸が必要である・凝りは軸のアンバランスにより起こる
スポーツ場面では特に“体幹”と言うワードがどんな競技においてもピックアップされるようになりました。
サッカーで言えば足を!野球で言えば手を!
これら四肢末端の円滑な動きがその競技の“上手さ”を決めています。
上手さを極めたプロフェショナルは姿勢が良いことに気づきます。背骨が綺麗なラインで並んでいる、すなわち体幹と言う身体の軸が出来ている状態であります。
これを応用し、施術に活かしているのが当院の肩こり治療の特徴であります。
肩こりと思ってかかったけど…
-
コリをギュッと押された
- 姿勢が悪いと言われた
ちょっと良い所へ行くと
- 肩甲骨の動きが悪くて
- ストレートネックだから
もっと大事なことがあるはずです。それは
軸を整える事で円滑な動きをデザインすること
猫背と正常の時では明確な違いがあります。
猫背で座っているとストレートネックになり、肩甲骨が外へ広がるので肩の動きが悪くなります。肩こりが主訴の人に“ストレートネック”・“肩甲骨の柔軟性の低下”があるから“背骨を伸ばしましょう”と言われれば“知っているよ”と思うはずです。
しかし、もっと見るべきポイントがあるはずです。
それは座っている部分『坐骨』であると言うのが答えであります。
坐骨に均一の上半身の重さがかかっていない(左右圧)
仙骨座りになっている(前後圧)
左右・前後の軸が整ったとき超自然な体を手に入れることが出来ます。
本人が自覚している肩こり側の坐骨に負担がかかり、身体の不均衡が及んでいるケースが多々見られます。
当院では、この偏り・歪みを客観視するために簡易なテストも行います。
これは利き尻テストと呼んでいます。手を横に広げた状態で体を左右へどれくらい移動できるかを診るテストであります。その移動距離の不正こそ、歪みであると結び付け治療方針を立てていきます。