第2指、3指の痺れと顔面部の痺れ
症状
半月前から左の第2指、3指が痺れ仕事(公共浴場の清掃業務)にも支障をきたしてきた。上を向くと指への痺れが強くなり耳から肩にかけての放散するような痛みが出現する。最近では顔面部(特に上顎部)に痺れるような感じもしてきた。同じ姿勢でいたり、仕事をしていると痺れが強くなってくる。夜も腕が疼くような感じがあり寝れないことがある。 当院で改善した孫が夏休み中に祖父の所へ遊びに行ったときに、そのような話を聞き、病院嫌いな祖父を説得させた。
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来院者
男性
80 代
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期間
2018年8月 ~ 2018年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
5回
施術と経過
一診目と二診目は、首の上向き制限・左手の挙上制限があったのでこの動きやすさを改善することを目的に施術を行った。 仙骨部、頸部にあるツボへ鍼をした。すると頸部の凝りが緩んだ。続いて背骨の反応から手の甲にあるツボへ鍼をした。すると左右差なく動くことが可能になった。 三診目、「夜は久しぶりにぐっすりと眠ることが出来ている。」「仕事で体を崩しているのがわかったので今月で仕事をやめようと思う」と言われていた。 本人が身体の動きやすさがわかり、あとは残りの症状である痺れの改善へと目を向けた。 季肋部の緊張、背骨の緊張を解くことで徐々に痺れは治まっていた。 五診目が終わったときに「指の痺れはあまり感じなくなった。やや顔の痺れは残るが気にならない程度。これから台風が来るので少し自宅で様子がみたい」と言っていた。 仕事をやめ、身体の調子も良さそうだったため施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
鍼をすることで本来の自分に気づいた症例であります。 仕事が原因で痛めているのならやめた方がよいという判断もその証拠かと思います。 どのようにすると痛いか?を考えていくと解決への糸口が見えてきました。身体の動きやすさを実感してもらうことで施術を前向きに捉えることができたと思われます。 清掃業務と言っても詳しく聞くと狭い空間を掃除したり、私が想像する清掃業務と違いがありました。職場環境を理解し、情報を共有することで施術方針が立てられことも良かったと思います。
担当スタッフ
洲崎 和広