1か月に数回襲う側頭部痛
症状
1カ月に数回ズキズキと刺すとような側頭部痛に襲われ、そのときは学校へ休むほどである。慢性的な肩の違和感、学校を休むほどの頭痛をどうにかならないのか?とインターネットで調べ連絡をいただいた。数週間後に修学旅行を控えていることもあり親御さんからも『何とか修学旅行だけはいかせてあげたい』と言われた。
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来院者
男性
10 代
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期間
2018年10月 ~ 2018年10月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
4回
施術と経過
いつも肩こりを感じたらどうしているの?と聞くと『父親と揉みあったり、友達に揉んでもらっています』と言っていた。背部から見ると右の肩上部が炎症反応を起こし腫れており明らかな左右差が出ていた。 肩の動き、首の動きに着目すると頸部や胸部に強い緊張を感じた。左右の手首にあるツボ、ふくらはぎにあるツボに鍼をすると動きにより突っ張っていた筋肉が柔らかくなり肩や首の動きがスムーズになった。 最後に肩甲骨の可動性を高める目的で胸椎部に鍼をして仕上げた。 2診目、初診日から5日経過しているが頭痛は起きていない。施術期間中は揉んでもらうことをやめてもらった。 前回と同様の施術を行った。 3診目、母親から『肩が柔らかくなっていますよね』と報告を受けた。頭痛も起きていなく、首の凝り感が残っていた。 残っている違和感を取り除く施術を行った。 4診目、『修学旅行に無事いけました』と報告を受けた。肩や首のコンディションも良く、頭痛も起きず過ごせていることから再発予防の施術をし全て終えた。
使用したツボ
まとめ
肩こりは誰にでもあることであります。間違えた対処法を行ってしまうとより強い刺激を求めてしまいます。するとコリを大きくさせ症状が重たく出てしまいます。重たい症状が出るとさらに強く刺激し、その場しのぎの状態が続き、自分では解決できない問題へとなっていきます。 このような負の痛みのスパイラルを打ち断つには何かのきっかけが必要であり、その手段として鍼灸も一つの選択肢となりえる症例と思います。
担当スタッフ
洲崎 和広