乳房切除後疼痛、左腕が刺すように痛い
症状
1年半前に乳癌を患い現在ホルモン剤を服用中である。主訴として、乳房切除後疼痛に悩んでおり左腕全体にピリピリと刺すような痛みが常にある。そのため、子供と手を繋ぐ動作が困難である。自分の体をうまく洗うことできず『泡を身体に乗せている感覚』であった。以前ペインクリニックで神経根サーモを3週受け治まったこともあったが4日目~10日目まで地獄のような痛みを我慢することになるため行きたくはない。 テレビで当院が採用している鍼技術の“整動鍼”の特集がされているを視聴し連絡をいただいた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年7月 ~ 2019年7月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
鎖骨の前部の緊張、腕全体の重さ・母指の対立運動に注目し施術していくことにした。 胸の裏側にあたる肩甲骨の中央部にあるツボに鍼をし、足の内側にあるツボに鍼をすると鎖骨の動きが良くなり腕全体が温まってきた。鎖骨に付く首の筋肉にも緊張が出ていたので手の甲のツボを使い和らげた。最後に母指の対立運動と関連する頸椎のツボを使い、仕上げた。 2回目、『左手で子供と手を繋ぎ散歩できた』とのこと。 同様の施術方針で行う。 3回目も同様に行った後に『キャンプも行けておかげで元気になりました』と電話連絡があったため施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
鎖骨の緊張に注目したのが本症例のポイントであります。 乳房切除後疼痛で悩む方は多いと思います。生活の質を高めるためにも鍼という手段があることを広く知ってほしいと思います。
担当スタッフ
洲崎 和広