前宙すると軸足の坐骨部が痛み、筋が突っ張る
症状
バトントワーリングをやっていて、12月下旬から前宙すると軸足の坐骨部が痛み、筋が突っ張ることでパフォーマンスが落ちてしまう。整形外科に受診し『筋肉の炎症』と診断を受け、2週間の安静を言われた。その間前宙を含む動作を止め、安静に努めた。安静にしてから2週間後に前宙動作をやってみるとやはり痛みは残っていた。ストレッチしていてもも座骨部の痛みが気になり『本当に安静で良くなるのか?』と疑問に思った母親がインターネットで調べ当院に連絡をいただいた。
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来院者
女性
10 代
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期間
2020年2月 ~ 2020年2月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
4回
施術と経過
坐骨部には患者さん自身でわかるほどのゴリゴリとした大きなコリがみられた。筋肉の性状からまずはこの部のコリを取り除くことを考え施術を組み立てた。腰部をみると坐骨部と関連する箇所に特異的な緊張がみられた。そこで膝裏にあるツボに鍼をした。するとコリが消失したのがわかった。前屈するストレッチ動作をやってみると患側に体重を乗せたときにやや痛みを感じるとのこと。そこで膝の外側のツボを加えるとその痛みは取れた。 2回目、同様の施術を行い坐骨部のコリが消失をしたのを確認し前宙動作を含むすべてのプログラム参加を促した。 3回目、『演技は心配なく出来る、今日は疲労感程度』とのこと。ハムストリングに若干の緊張がみられたため腰部のツボを加え緊張を和らげた。 4回目、『演技が終わった後も痛くないし、2週間の安静が無駄だったかのようです』と報告あり、施術を終えることにした。
使用したツボ
まとめ
安静は必要なこともありますが身体の連動を考えると患部にかかる負担を減らすことは出来なません。このようときは鍼灸師の出番かもしれません、今回の症例のように坐骨部は脚や腰部からも影響を受けます。坐骨部への負担を減らすことが出来れば抱えていた運動制限が取れ痛みも解消出来ました。
担当スタッフ
洲崎 和広