親指のばね指と他の4指の痛みで手に力が入らない
症状
3年前から右手の親指のばね指と4指の痛みに悩まされ、手に力が入らない。ばね指から始まり、母指が使いづらくなることで4指に負担をかけ徐々に痛みが出てきたものである。握る動作、摘まむ動作時に特に症状が出て年々痛みが酷くなっている気がする。最初のうちは痛いながらもペットボトルの開け閉めが出来ていたが1年半前からはペットボトルの開け閉めが難しくなってきた。母指MP関節IP関節部に屈曲・伸展の動きの制限、四指のMP関節部に屈曲の動きの制限がみられる。今まで整形外科、他鍼灸整骨院、マッサージなど様々なものを試したが効果を感じることはなかったが近所の評判を聞きつけ来院に至った。
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来院者
50 代
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期間
2020年6月 ~ 2020年6月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
1回目、ばね指の施術として肩甲骨の内縁、胸椎に緊張がみられたためその部に鍼をした。手の動きをみると母指の弾発現象は見られるものの痛み方が減った。四指の動きも軽減されていた。四指の施術として肩甲骨外縁、腕のツボを使った。すると握る動きの時の痛みがなくなった。仕上げに鎖骨のツボを使って手関節全体の緊張を取り除いた。 2回目、『四指の痛みはない、施術後からペンを握れてこの感覚は久しぶり、母指も曲げれるようになってきたがボーンと浮腫んだような感覚』とのこと。1回目の母指の施術を行うとその場で弾発現象がなくなり、施術場にあったペットボトルも回すことが出来るようになった。 3回目、間隔を離し経過をみたが症状も安定していた。このためメンテナンス目的の施術を行い終了となった。
使用したツボ
まとめ
長年の悩みは背骨や肩甲骨の緊張によるものでありました。この部を鍼を用いてピンポイントで解していくとすぐに動きの変化がみられました。痛い所だけではなく全身を見渡すことで身体の緊張を探り当て、的確な施術を行うことが出来ると最短での改善もみられます。
担当スタッフ
洲崎 和広