介護現場で起きたギックリ腰
症状
介護員として施設に勤務しており3日前の入浴介助時にグキッと刺さるような痛みを腰部に感じた。背中から腰に掛けて広範囲に痛め、立っているのも辛い状態であった。腰痛が悪化する一方で人出不足の現状もあり、休める状態ではなくコルセットを使用しながらの仕事が続いていた。その後、痛めてから3日後の来院となった。来院時は玄関で靴を脱ぐのもやっとであり、移動時も腰が抜けそうな感じで恐る恐る動いていた。また、左足の痺れも併発していることから歩容も不安定であった。
-
来院者
女性
30 代
-
期間
2021年5月 ~ 2021年5月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
初動時に痛みを感じていたことから動きの起点である仙腸関節の緊張を取ることを考えた。肘・足のツボに鍼をして対応した。次に臀部の緊張から肩甲骨外縁にあるツボに鍼をした。すると坐位時に伸ばせなかった背筋を伸ばせるようになった。立ち上がりの動きでみると中腰位で痛みを訴えたため背中にあるツボで対応した。仕上げに腰椎5番目の動きを整えると腰の動きを取り戻し、『これなら安心して仕事へ行ける』と喜ばれた。
使用したツボ
まとめ
介護現場では移乗動作が多いため、仙腸関節の捻じれにスポットを当て施術を行ったことがポイントであります。仙腸関節は動きの起点となるため本件のようなときはチェックポイントとなります。
担当スタッフ
洲崎 和広