ギプス固定後から内果から指先にかけて痛む
症状
3ヵ月前に左小指を骨折しギプス固定を続け、先月からは外れテーピングのみとなった。すると足関節は腫れ、内果から5本の指先にかけての痛みを感じるようになった。移動時に荷重をかけられないことから跛行してしまう。担当医に相談するも『仕方ない』の一点張りでこれまでの間諦めかけていた。先月からは介護の仕事にも復職しており、荷重をかけれないことから『利用者さんの安全を考えると年内で辞めた方が良いのか』と悩んでいたとき、たまたま当院の評判を聞き連絡をいただいた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2021年12月 ~ 2021年12月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
2回
施術と経過
内果付近には圧痛があり、歩行時もこの部を中心に痛みを訴えた。また、指先をみていくと外反母趾の影響もあり第二・第三中足骨の間に圧痛がみられた。まずは、この2点を解消を目的に腰部のツボに鍼をした。すると足首の痛みは取れ、指先の痛みも和らいだ。仕上げにふくらはぎのツボを使うと跛行もなくなった。 2回目、『親指の痛みが気になる、前回のところは大丈夫』とのこと。みていくと第1中足指節関節に圧痛があり、この部と関連する脛のツボを使った。また、荷重時の痛みも気にしていたため、足指の緊張を解くことで対応すると全ての症状が消失したため施術を終えることにした。
使用したツボ
まとめ
ギプス固定を解除した後の重心バランスに注目した症例であります。内果に強く緊張が出ていたため内側に偏った重心を取り戻すように考え、施術にあたりました。足首自体のトラブルで起きることもありますが本症例においては、足関節可動域に問題がみられなかった事と立位や歩行時の痛みであったためそのような判断をしました。
担当スタッフ
洲崎 和広