オーバーハンドパス後に起きた頸部の激痛
症状
ミニバレーをやっており3日後の大会に合わせ練習を行っていた。練習中、ネットを背にオーバーハンドパスを行うとズキッと首に激痛が走り首を動かすのが困難な状況になった。数分後には患部に熱感をもち腫れてきたのを自覚した。仲間が心配し、アイシングや冷却スプレーをしても治まらず痛みはさらに増してきた。そのような中、仲間の一人が当院の患者さんであったため紹介してくれた。 電話で連絡をいただいたときには『つま先が見れず、首が全く回わらなくて困っている』と言うことだった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2020年2月 ~ 2020年2月 -
頻度
ほぼ毎日 -
通院回数
2回
施術と経過
頸椎下部の腫れ、肩上部の熱感があった。下向きや回旋の動きの時にこの部に痛みが出ていた。 まずは炎症反応を示すポイントに反応があったのでその部に鍼をした。置鍼していると熱感は薄れ回旋制限は大幅に改善された。続いて胸鎖乳突筋に強い緊張があったので手の甲に鍼をし、仙骨にある患部と関連するツボ、腰部にある頸部の動きに対応するツボと鍼を加えた。 施術後には回旋制限はなくなり、下向きの動きと患部の痛みが半減したのを確認し1回目の施術を終えた。 2回目の2日後、『昨日から動きもだいぶ回復されてきた』とのこと。下を向くと痛みと言うよりツッパリ感の方が強かった。そこで肩甲骨内縁のツボを使うとツッパリ感が消失した。経過良好であり、ミニバレーの大会に間に合ったため施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
発症してから間もないときに施術できたのが大きく、痛みの箇所も限局的であったため施術回数が少なかった症例であります。この部の緊張を取り除くことを考え動きやすさをつけていくと炎症反応にも対応することができました。頸部は様々な箇所から影響を受けるので多角的な視点でアプローチ出来るように見識を広げていきたいと思います。
担当スタッフ
洲崎 和広