テニスをすると痛くなるアキレス腱
症状
週3~4回テニスをしており、プレー中にアキレス腱の痛みを感じたのは2か月前。段々と痛くなってくる時間が早くなり痛み方も増悪してきたため心配になった。初めは近くの整形外科へ受診し『アキレス腱炎』の診断を受け2週間の安静を言われた。渡された痛み止めの薬を飲み、湿布をして経過をみたが変わらなかった。次に友人に紹介された整骨院へ行った。行くと患部に電気刺激を行うSSPを施行され、ストレッチやマッサージを行われた。そこで言われた通り週3回を2週間行ってみたが変わらず、最後の手段として当院に行き着いた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2019年9月 ~ 2019年9月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
3回
施術と経過
アキレス腱停止部付近には炎症反応である肥厚がみられ本人も自覚している圧痛があった。足底をみると足先にかけて緊張が見られ、底背屈運動に制限が見られた。 そこで対側の腓腹筋にあるツボに鍼をし、身体のバランスを整えた。次に仙骨にあるツボに鍼をし、下肢の緊張を和らげた。仕上げに腕のツボ、腰にあるツボを使った。 1回目の施術後には圧痛の消失を確認し、プレーも8割程回復された。2回目の施術時には活法のふくらはぎの導引後、大中心加え連動を促した。3回目には全力プレーも可能になっていたことから施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
ヒラメ筋・腓腹筋のバランスを取ることでかかる負担を減らし改善へと導いた症例であります。このような視点で身体を診るといかに患部にかかる負担を減らすかが重要であり、全身を見渡す必要性も再認識できました。
担当スタッフ
洲崎 和広