退院後に起きた首の可動制限と手の痺れ
症状
1週間内科疾患のため総合病院に入院していた。絶対安静だったためほとんどがベッド上での生活であった。入院中、枕が合わなかったためか首が痛くなり手の違和感(冷感・鈍感)を感じるようになった。昨夜、退院となり一晩自宅で過ごし今朝起きたときには首がどの方向を動かしても痛く、手は痺れるようになっていたためインターネットで調べ当院へ連絡をいただいた。 頸部の屈曲伸展・回旋・側屈の動きをみると屈曲の動きが一番制限されていてこの時には『背中の方へ引っ張られるような感覚』とのこと。手の痺れは、第2指~4指までが強い。
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来院者
女性
40 代
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期間
2020年3月 ~ 2020年3月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
症状から臀部の緊張を考え、臀部と仙骨にあるツボに鍼をした。動きをみると『ほとんど動けるようになり、下向きの最終域時に若干背中の下の方に突っ張り感が出る』とのこと。側臥位になってもらい、臀部のツボに鍼をすると頸部の動きはほとんど取れるようになった。この時点で手の痺れが中指のみに絞られた。肩上部の緊張があったことからこの緊張を解くように併せて施術すると痺れも消失した。
使用したツボ
まとめ
頸部の動きの制限が手の痺れを誘発していました、本症例のように背景因子(絶対安静下)を的確に捉えることが出来れば施術をスムーズに進めることが出来ます。頸部が動きを取り戻したことで抹消にある手の方の循環がよくなり、最終的には痺れも消失することが出来ました。
担当スタッフ
洲崎 和広