逆子31週、立っていると右に体重をかけてしまう
症状
妊娠31週、昨日の検診・3週間前の検診でも逆子(骨盤位)と伝えられ、逆子体操の指導を受けた。帰り道にスマートフォンで逆子について手段を調べる『逆子の灸』と言うことを知り、地域で逆子の施術を行っている当院に連絡をいただいた。 頭重感、背中の張り感、肩こり、脚の冷えがあり、妊娠の影響からか台所に立っていると右足が外に開き無意識に右側に荷重がかかるのが気になる。また、右を下にして寝るように担当医から言われたが実際にやってみるとお腹の赤ちゃんが圧迫され眠りづらい。
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来院者
女性
20 代
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期間
2020年1月 ~ 2020年2月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
8回
施術と経過
身体をみると右の季肋部、股関節外側に緊張がみられました。また肩関節屈曲の動きでは右肩関節に可動制限がみらました。 そこで、季肋部の緊張を解す目的に手の甲にあるツボに鍼をしました。また、重心バランスを整える目的で肩甲骨内縁のツボに鍼をしました。最後に肩の動きに対する動きの軸を足関節にあるツボで調節しました。このような施術のもと母体の環境を整えることを目的に適宜施術を行いました。 1回目の終了時から脚が温かくなり、2、3日は持続していた。2回目で背中から頭の症状も治まった。3回目からは腹部の緊張を和らげることを第一に刺鍼中は良く赤ちゃんが動いていました。この頃から右に体重をかける癖も感じなくなり鍼灸を受けると身体が軽くなると言っていた。 5回目の施術に『昨日の検診で頭位が確認できました』と報告を受けました。逆子が改善出来てからは7日~10日に1回程の施術期間を空けて36週まで当院で施術を行い卒業となりました。
使用したツボ
まとめ
腹部の緊張緩和、動作の改善により母体の状態が良好になることで、胎児が頭位になりやすい環境になったと思います。逆子の灸はしないのですか?と聞かれましたが身体の緊張を見抜き症状が消失していくとことで納得されたようでした。本ケースは、左右バランスを整えることが母体環境を整える上で大切なポイントとなりました。
担当スタッフ
洲崎 和広