長時間の運転で増悪する肩~腕まで痛み
症状
2カ月前から室蘭~札幌間(約100km)を運転すると肩~腕にかけて広がるような痛みがある。もともと肩凝りを実感していたが、最近は自宅のソファーに座っていても痛むことがあり「野球で100球くらい連続で投げ終わったような」だるさ・重みを感じ始めた。デスクワーク業務が多忙になると指が痺れることがある。来院する2週間前に整形外科へ行き「頚椎症」の診断を受けたが根本的な施術を求め当院へお越しいただいた。 札幌から室蘭へ仕事で来られる日を施術日として週1回行った。
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来院者
男性
40 代
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期間
2018年10月 ~ 2108年12月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
9回
施術と経過
症状を発症する状況が全て座っているときであるため、以下の2点に着眼した。 ①肩甲骨・臀部の緊張を考え下半身から上半身への連動がとれていないこと。 ②座位を取ると左の臀部に体重を乗せており、背骨の歪みも考えられること。 初診時は、ただ座っているだけでも肩上部にだるさ、痛みを訴えていた。臀部の緊張、背中の緊張を緩めるように鍼をすると痛んでいた範囲が小さくなったとの事。 3回目には痛みは以前ほど感じず運転出来ているとの事。 5回目には気になっていた時にしていた湿布をする時間がなくなっていた。 12月に入り、間隔を空けた8、9回目も問題なく過ごせていることから施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
整形外科で『椎間症』の診断を受けても今回のように臀部の緊張が上半身の機能不全を招くことは往々にしてあることです。 下半身の安定を取り戻すことで上半身の緊張がとれやすくなり症状が和らいでいったものと思われます。 今回のように座位でおきている問題には臀部の緊張は見逃せない、そう感じた症例であります。
担当スタッフ
洲崎 和広