1年半前から続く、足の痺れ・痛みで家事や仕事に支障が出ている。
症状
1年半前から足の痺れ・痛み、腰の痛みに悩まされている。仕事で重たいものを持ったり、座り続けること、立ち続けることがあると余計に酷く症状が出現する。 整形外科では『腰痛椎間板ヘルニア』の診断を受け、痛み止めの薬を服用しながら様子を見ていた。だが一向に症状は改善しなかった。 仕事場で重労働が続き痛んだいる姿を見た同僚の患者さんより当院の紹介を受けた。 患側の靴下が履きづらく、腰を丸めたり、下のものを取る動作を行うと痛みと痺れが再現される。仰向けで寝るのが辛く、うつ伏せで寝るのが楽であった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2018年11月 ~ 2018年12月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
3回
施術と経過
腰の動きと痺れるラインから腰部の緊張と臀部の緊張を見つけそこを緩めるように施術を行った。 腰の緊張部とそこに関連するふくらはぎのツボに鍼をした。足の内側の神経痛と関連するツボにも鍼を加えた。 1回目の施術後、一緒に来ていた子供から『最初より動くようになったね。』と言われたが本人は首をかしげていた。ただ、着替え時にズボンや靴下をスムーズに履けて喜んでいた。 2回目、前回より状態は上向いている。動きで見ると屈むと足が痺れるようだった。そこで前回の施術に加え肘にある仙腸関節と関連するツボに鍼を加えた。 施術後は痺れ消失し、身体を動かしても痛みを発しなかった。 3回目、『〇〇さん(患者さん)どうぞ』とベッドへ案内すると足早に移動できた。聞くと『すこぶる調子が良い』とのこと。 施術では残っているコリなどの緊張感を取り除き終えた。
使用したツボ
まとめ
『腰痛椎間板ヘルニア』の診断を受け、手術しかないのか諦めかけていた患者さん。鍼が初めてだったため恐怖心もあったと思いますが一回目の施術を終えるころには身体がリラックスできて施術中に寝てしまうほどでした。2回目の後にちょうど忘年会がありました。『あの痛みのままだったら行けなかったし、踊ったりもできなかった』と言われていた言葉が印象的な症例。 腰部と臀部の緊張が主要因でした。 一見痺れの治療は、難治性と思いがちではありますが鍼はピンポイントで刺激することでその場で変化を体感してもらうことが出来ます。
担当スタッフ
洲崎 和広