タイピングで起こるコメカミ周辺の痛み
症状
タイピング作業が主の職業であり、もともとあった肩こりや眼精疲労に加え最近は両側のコメカミ部分がキリキリと痛む。仕事時は朝の7時~夜の10時過ぎまでパソコンの前に座っており、痛みにより集中力が落ちてしまう。日曜日など仕事がない日は痛みを感じない。症状がいろいろ出てきて心配になった奥様が検索し、当院へたどり着いた。 コメカミ周辺が痛くなり始めたのは数週間前からで特に繁忙期であった。それと同時に便秘も気になり始めたことを問診時に確認した。 慢性的な肩の重だるさ、背中の痛み、眼精疲労。首の動きや肩の動きでチェックすると上を向いたときに痛みを訴えた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2018年8月 ~ 2018年8月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
2回
施術と経過
来院時、左のコメカミ部分にボーンとした重だるさを訴えていた。(休暇日であったため痛みの性質が違うものと思われる) 上を向くとさらに嫌な感じがする。首の緊張点から探ると季肋部・鼠径部に緊張がみられたので関連する手の甲・足指にあるツボへ鍼をした。 頸部を再確認すると後頚部に硬結が残っていたため手指にあるツボへ鍼をした。 施術後、「視界がクリアになり頭が軽く感じる」と言われた。 二診目、「あの後も何もなく平穏に過ごすことが出来ている。便通も良くなったようだ」と言われた。 初診時にみられた肩や背中の凝り部分も消失していた。季肋部にやや緊張がみられたので手の甲に鍼をし、脛のツボでお腹の緊張を緩めて施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
本症例はタイピング作業等の労働環境により手や指の緊張が肩こりへ波及したものと思われます。仕事をしてしまうと同じ姿勢であることから同一部位に緊張を起こし肩こりを起こるメカニズムを伝え、定期的な休息を勧めました。 痛みはコメカミ部分に起きていましたが原因を分析していくと頸部の緊張ありました。眼精疲労を起こしていた頸部の強い緊張を取ることでコメカミで起きていた痛みの解消にもつなげることができました。 「これだけ頭が軽いと時間を忘れてパソコンの前に座っていそうです」と冗談交じりに言われた言葉が印象的でした。
担当スタッフ
洲崎 和広