ゴルフの大会前に起きたぎっくり腰
症状
ゴルフプロテスト本番を控えた5日前、練習中に腰を痛めてしまった。以前から練習による疲労・ストレスが貯まると腰痛になりやすかった。今までは安静にする、湿布を貼るなどセルフケアでしのいできた。けど、今回は様子が違う。それに時間がない。痛めた夜に温泉療法も試みたが腰痛は変わらなかった。そのため、このままでは満足なゴルフが出来ないと感じインターネットで調べて来院された。 ゴルフフォームである中腰になると右の腰にピリッと痛みが走り、屈みづらい。また右に体を捻じるとに同様の痛みが腰部走る。 問診時に試合が近くなると下痢になりやすいと言う悩みも把握した上で施術に入りました。
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来院者
男性
20 代
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期間
2018年8月 ~ 2018年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
痛めた動作から胸椎の捻じれに注目しました。関係する脛にあるツボと小指にあるツボに鍼をしました。すると鍼をする前より屈みやすくなりますがまだ腰部の方に重たさが残っているようでした。 次いで、膝裏にある腰椎と関連するツボに鍼をすると体を前へ屈むことが出来て、捻じれの動作も支障なくできるようになりました。最後に腹部の緊張を脛のツボで取り仕上げました。 2診目、『1回目の治療後から身体の調子が良い。』『体を捻じると鈍い痛みが腰にくる。』『今日は下半身の重さや疲労度を軽減して欲しい。』とのことでした。 特に腰部に緊張部位がみられ、関連するふくらはぎのツボと肩甲骨にあるツボに鍼をしました。体を動かしてもらうとフルスイングしても痛みが出ない程に回復していました。 3診目、この日は大会の中日という事で疲労軽減と体のキレを取り戻す目的で来院されました。 『下痢になっていなく腰も痛くないし嬉しい。』『大会もまずまずの成績で進んでます。』と笑顔でお話してくれました。 身体の前屈・回旋(捻じれ)・腹部に残る若干の緊張に注目しました。 これまでと同様の施術をし、大会を無事に過ごせていることから施術を終了としました。
使用したツボ
まとめ
ゴルフ練習による疲労が体に溜まっていたと思います。そこへ試合が近づいてくることによる精神的なストレスも重なることで腰痛が起きたと推測できます。 すぐに、その場で改善を求められた症例であります。大会前に抱えている不安を取り除くことで本来の調子で臨めたようでした。 『鍼は痛いものか?』と心配そうに言ってた初診時から施術終了時には『鍼は効くものですね』に変わっていました。 下痢になりやすい体も改善され、本人の期待に応えることが出来ました。
担当スタッフ
洲崎 和広