肘の痛みで仕事にならない
症状
雑貨店に勤務しておりイベント行事が重なると細かな作業が長時間になるため、肩こりや頭痛になるということは以前からあった。 「また、いつものやつだ」と思って湿布や塗薬で経過観察していたが良くなるという感じがしなかった。加えて最近ではハサミやナイフを使うと肘の外側が痛くなることがあり、通常業務にも支障をきたすようになった。サポーターをつけていると少しは仕事が出来るが痛み始めるとサポーターが無くても同様のため、雑貨店のお客様(当院の患者さん)からご紹介をいただいた。
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来院者
女性
40 代
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期間
2018年7月 ~ 2018年8月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
3回
施術と経過
細かな作業姿勢を再現してもらうと“長時間の同一姿勢”がポイントとなることがわかった。そこで姿勢筋である背中の筋肉に注目した。 1診目 触診するとやはり過緊張部分があったため、足のツボに鍼をした。また、頸部の緊張・二の腕を主とした疲労感・眼精疲労も確認できたので手にある2つツボを使った。 最後に肘の動きに対応する背中のツボを使い仕上げた。 2診目「来院する2日前・前日にちょっと頭痛があった。」「約1週間でしたが何か調子が良いような気がする。」とのこと。 背部の過緊張部分がまだ完全には緩んでいないことをお伝えし、前回と同じ施術内容ですすめました。 3診目「肘の痛みは気にならない。頭痛がちょっとあったくらいでそんなにも気にならない程でした。」とのこと。 以前の施術内容と同様、背部の緊張部分を緩めた。肩の動きをみてみると、やや患側があげづらい様子だったのでふくらはぎのツボを加えた。 すると肩があげやすくなった。 頸部・背部の緊張がとれて、肩甲骨の可動性もあることから施術を終了した。
使用したツボ
まとめ
患者さんは、「なぜ私だけが痛くなるのですか?」と他の従業員と比較して気にしていました。 目の疲れや肩の凝りは同一姿勢が原因だと言われがちであります。それは引き金となっているとだけで本当の原因は体に起きている緊張であります。 身体の使い方の癖や間違った動かし方を続けると無駄な緊張を生じさせてしまいます。それを続けることで痛みを発してしまいます。 このような考えのもと施術方針を定めると患部だけに囚われると回復を遅らせてしまいます。仕事柄手指の緊張が肘、肩、肩甲骨、頭に及び様々な症状を引き起こしてしまいます。全身を観察し身体の連動を整えることで患者さんの悩みを早期に解決することができたと思います。
担当スタッフ
洲崎 和広