朝刊を取りに行くのがツラい、アキレス腱・足首の痛み
症状
ランニングが趣味で例え天候が悪くても欠かさず家の周りを走ることを数十年間続けている。3年ほど前からアキレス腱の痛みを感じるようになり、痛くなっては休んでを繰り返していた。今年に入り調子が悪くなり、つい最近札幌にある足の専門外来の病院を受診した。医師からは「衝撃波治療があるのでそれを薦める。」「ただ治らないかもしれない。」と言われたがとりあえずの予約をとり帰宅した。しかし、衝撃波治療を受けるくらいだったら鍼灸を受けたいと思いインターネットで調べ当院を探し当てた。 走ると足関節・アキレス腱を中心に痛みが広がってくる 生活では朝、朝刊を取りにいくときにベッドからの起き上がり足を着く瞬間と2階から1階へ降りる動作のときに痛みを感じる(時間が経つにつれて段々と痛みは治まっていくが…) アキレス腱を把持すると痛みがある 足関節の冷感 これらが主症状である。
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来院者
男性
50 代
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期間
2018年10月 ~ 2018年11月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
5回
施術と経過
右足関節の可動(底屈)制限・周辺組織の緊張を取り除くことで足関節にかかる負担を減らす施術方針を立てた。 1回目、炎症反応が背骨に見られたため関連ある部位に鍼をした。また、腰部と膝関節を調整すると左右差なく足首を動かすことが出来るようになった。腰部に鍼をすると冷たかった足関節が温かくなった。 2回目、「いつも恐る恐るベッドから足をつけるが痛くなかった」「階段も朝一なのに不思議と痛みを感じずに降りることが出来た」このように報告を受けた。 足関節は温かく、アキレス腱の内側を把持したときの痛みが残っていた。 長年の身体の癖が重心バランスを乱していると考え、前回の施術に肩甲骨内縁のツボを加えた。 3回目、「これ以上良くなることがあるのか?」と前回の症状も消失した様子。同様の施術を行った。 そして「数週間、好きなランニングをしていなかったので明日から走ってみてください」と伝えた。 4回目、「4kmランニングでも問題なかった」と教えてくれた。同様の施術を行った。 5回目、残る違和感を取り症状も安定していたため終了とした。
使用したツボ
まとめ
本症例は足関節可動域を高め、地面からの衝撃機能を高めることが出来たことや腰部の緊張を取り除くことで足への血流が高まったのがポイントであります。 “朝起きて、一歩が気になる”と言われたら朝にならないとわからないかもしれません。しかし、全身観察を行うと炎症を示す反応を見つけたのでここをうまく処置できたのも良かったと思います。 朝の恐る恐る踏み出していた一歩が気にせず、自然体に過ごせている証拠に「札幌の衝撃波治療キャンセルしますわ!」と言われました。 身体のバランスや動きやすさを作るように施術すると症状が改善することが多々あります。
担当スタッフ
洲崎 和広