猛烈な腹部の痛みと臀部の重だるい痛み
症状
産後(2か月経過)から身体が不調になった。この1か月間2回も猛烈に腹部が痛み、救急で病院にかかるほどだった。採血をしたがいづれも異常は見当たらなく『過敏性腸症候群』と診断を受けた。きまって疲れ感がピークに達したときに腹部が痛くなる。日によって便秘と下痢を繰り返し、常にお腹が張っている。 お腹の悩み以外で日常生活で何かお困りごとはありますか?と聞くと『お尻に重だるい痛みがあり、うまく座ることが出来ない。仰向けで寝ることが出来ない』とのこと。 床での生活が多いため、手前作業が多く首や肩・背中、腰など広範に張り感があり全身が重く感じる。
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来院者
女性
30 代
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期間
2019年5月 ~ 2019年5月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
4回
施術と経過
全身症状であるため触診に重点を置くと肩上部と臀部に強い緊張を感じた。肩上部の緊張が呼吸を浅くし、疲れ感をため込んでいる。臀部の緊張が座位での違和感に繋がっていることを考え施術をはじめた。 臀部と関連ある腰部に鍼をすると臀部に触れた緊張が緩んだ。続いて、肩上部と関連する臀部に鍼をした。最後に腹部にある緊張を足や腕にあるツボで取り除いた。以下、同様の施術方針の元、週1回の施術を4回行った。 1回目の施術後には、『真っ直ぐ座れることができるし、身体が軽い』 2回目の施術始めには、『はじめての施術後から昨日まで腹部の症状はなかった。昨日・今日と少しお腹が張って痛みもある』 3回目には症状消失を確認し、4回目で終了とした。
使用したツボ
まとめ
産後は特に生活環境の変化がストレスとなり身体の不調を訴えやすい。鍼はそのような時にストレスをなくすことは出来ないが身体に現れる緊張を取り除き、罹る負担を減らし症状消失への道を手助けすることが可能である。
担当スタッフ
洲崎 和広