1年前から感じる頭痛・冷え性
症状
1年前から頭痛に悩まされている。特に夕方になると額が火照り、後頭部にゴーンと重いものがのしかかる様に感じる。症状が出現すると仕事に集中することが出来ず、席を離れ薬を飲んだり外気を吸うしか手段がなかった。夏場でも足の冷えを感じるようになったのはちょうど頭痛と起きた時期と一致する。 マッサージ店・整体店と行き思うように改善が見られず、脳外科へ行っても『脳には異常が見られません』と言う診断もおりたことから、残っている手段として当院に行き着いた。
-
来院者
男性
30 代
-
期間
2019年9月 ~ 2019年9月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
3回
施術と経過
デスクワークが主体であり姿勢は猫背気味であった。背部の緊張が強く、臀部にも特有の緊張が見られたためこれを解すことで頭痛の改善を図った。 1回目、背中の緊張をとるべく臀部にあるツボに鍼をした。また、大腿部後面にも強い緊張がみられたためここに鍼をした。すると肩甲骨の可動性が増し、本人が気にしていた肩の硬さが一気に抜けた。今度は頸の動きで見ると上を向きづらいことがわかった。そのため、小指にあるツボで背中の緊張を和らげ頸部の可動性を高めた。頸部の残っている緊張をふくらはぎにあるツボで対応し、肩関節の可動性を高め終えた。 2回目、『3日前に仕事が立て込んだためか頭痛があった程度、あとは症状を感じることなく過ごせた。自宅で気づいたが足がポカポカと温かくいつもと違う感じです』とのこと。 頸の動きをみると上向きは問題なかったが横に倒すと引き攣れた痛みが出ていた。 そのため、手の甲のツボに鍼をし改善を図った。その後の施術は前回と同様で最後に頸背の導引(活法)を行い施術を終えた。 3回目、『前回終えてから10日間頭痛もない』とのこと。 腹部の緊張を取り除き、これまで同様の施術をして仕上げた。
使用したツボ
まとめ
背部・臀部の緊張が下肢への血流を阻害し起きていた頭痛と冷え性であります。ツボで身体の連動を引き出すことで症状を改善することが出来ました。冷え性だから足を温めなさいと言うことを聞くこともありますが本症例のように身体の連動が要素となり起こる冷え性も今後考慮していきたいと思いました。
担当スタッフ
洲崎 和広