後頭部の痒みと痛みのため枕に頭をつけられない
症状
事務職をしており年末の業務が忙しく不規則な生活を繰り返していた。気が付けば後頭部に湿疹が出来て、痒みを伴ってきた。特に夜になると痒みが増し、睡眠中でも掻いてしまい数日間熟睡出来ていない。掻いてしまった所がヒリヒリと痛み、枕に後頭部をつけることが出来ない程になった。3日前に皮膚科を受診し、塗り薬・飲み薬の処方を受けたが状態が変わらなかった。次の手段をと言うことで当院へ連絡をいただいた。
-
来院者
30 代
-
期間
2020年1月 ~ 2020年1月 -
頻度
週1回程度 -
通院回数
2回
施術と経過
枕に当たる部分を推測し圧痛を細かく調べた。すると頸椎上部に「ここです」と患者さんが訴えるポイントがあった。そのため、頸椎と関連する仙骨にあるツボに鍼をした。5分置鍼し、起き上がると後頚部の緊張点は消失していた。次に背中のコリ・首の横に倒す動きに制限がみられたため胸椎7番目の緊張に注目した。そこで対応する足と臀部のツボを用いた。背臥位を促すと「久しぶりに上向きで寝れそう」と喜んでくれた。 2回目、「上向きで寝ることが出来ている。今日は肩の方をみてほしい」とのこと。 後頚部の緊張は消失し、発赤も治まっていた。頸椎と胸椎の境目に注目すると上を向くときに痛みを感じるようだった。そのため、関連する手首にあるツボに鍼をすることで動きを取り戻した。
使用したツボ
まとめ
痒みであっても見立ては変わらずポイントは身体の緊張に注目することであります。頸部にうっ滞している熱を下部へ流すための道筋を作っていくことを考えこの方針で施術を行いました。滞りがある部位にはコリとなって現れ、動きを阻害することもあります。今回は阻害因子を取り除き巡りを良くすることで症状も快方へ向かったと思われます。
担当スタッフ
洲崎 和広