腰を伸ばすことが出来ず移動困難
症状
今朝雪かきをした後、腰がピリピリと痛みだした。次第に痛みが強くなっていき正午過ぎには移動までも難しくなってきた。腰を伸ばすと激痛が走るため顔を上げて歩くことが出来ず、小股での移動となる。また、座ってしまうと立ち上がるのが難しくなるため本人としてはずっと立っていたい。また、問診の中で日常生活の中で腰に負担がかかりそうなことを聞いていくと毎晩うつ伏せで寝ながらタブレットやスマートフォンを操作していると言うことを確認した。
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来院者
男性
40 代
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期間
2020年1月 ~ 2020年1月 -
頻度
ほぼ毎日 -
通院回数
3回
施術と経過
腰部とくに仙腸関節部の圧痛と伸展時における動作時痛があったことからこの部の緊張を取り除くことを考えた。 背骨を診ると炎症反応を示す特異的な緊張がみられたため関連する小指のツボに鍼をした。続いて仙腸関節部と関連する肘のツボを使うと圧痛は消失した。また、雪かき動作を考え身体の捻じれと関連する足のツボを加えた。歩行動作をみると顔を上げることが出来るようになった。腰を伸ばすと痛みが走るものの6割程度軽減できたと言っていたので次の日に来院するように伝えた。 2回目、施術後から良くなったようで『座っていられる時間が増えたがやはり座っていると痛くなる』とのこと。身体をみると胸椎と腰椎の境目に緊張が強く、動きで見ると反る動きで痛みが強く出ていた。そこで脛にあるこの部と関連するツボに鍼をした。また、ハムストリングにあるツボを使うことで腰部の緊張を和らげた。 歩行動作をみると歩幅が大きくなり、スムーズな動きになっていた。 3回目、『ほとんど生活に支障ないレベル』とのこと。 これまでの施術方針のもと、腰部の緊張を和らげることを考え再発防止に努めた。
使用したツボ
まとめ
発生状況が雪かきでありましたがもともとの生活習慣の影響が大きいと思われる症例であります。 寝ながらの動作は腰に負担がかかり特にうつ伏せは腰が過度に反ってしまうためその状態が続くことで負担は増す一方であります。その身体が軽微な動作でも悲鳴を上げたのが本症例でありました。まずは、患者さんには生活習慣を改めてもらうことが第一であります。そして、施術者側はそれを伝え原因となる部分にしっかりとアプローチすることが最善であると感じました。
担当スタッフ
洲崎 和広