左に体重をかけていないと歩きづらい
症状
2日前に長距離運転をし、その日を境に腰の調子が悪い。運転の途中からは後部座席へ移り痛くない姿勢を探したが見当たらずかなり苦労した。次の日になると左の腰部から臀部にかけて痛みが強く、右に体重をかけると左の痛みが強くなるため、左に体重をかけていないと歩くことが出来ない。また、屈むことが出来ない。そのため、整形外科へ受診した。『筋肉の炎症だから』と臀部に注射をし、経過をみるように言われた。 しかし、状態は変わらなかったため同僚の紹介により当院へこられた。
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来院者
男性
30 代
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期間
2020年8月 ~ 2020年8月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
特異的な姿勢だったこともあり、身体の支えとなる腰方形筋上に強い緊張が見られ、ハムストリングスにも同様の所見がみられた。そのため、これらの部に鍼をした。すると正中位を取り戻すことができた。腰の動きは若干変化があった程度であったため、屈む動きに注目して施術をすすめた。臀部の緊張が強かったため背中のツボに鍼をすると屈む動きが大きく改善された。最後に首のツボを使うと下の物を取れるまでに腰の動きが回復したため施術を終えた。
使用したツボ
まとめ
患側に体重をかけていた方が楽だったため、身体の支えとなる腰方形筋に注目出来たのが本症例のポイントであります。腰方形筋は臀部の中心になる梨状筋とも連動するため腰痛をみる上では欠かすことが出来ません。
担当スタッフ
洲崎 和広