妊娠27週妊婦さんの頭重感・逆子
症状
妊娠初期から悪阻が続き、25週前後まで続いた。それから2週間経過し少し落ち着きを取り戻しつつあったが頭重感を始め、倦怠感が強くあり何をするのにも意欲的になれなかった。そのうち、家族へのストレスが貯まりイライラする時間も増えて寝付けないことも多々あり悪循環に陥っていた。第一子のときも同様の悪阻症状が出ており、このまま過ごしていても変わらないと思った。前回検診で逆子の診断も受けたことから同時に施術できる所を探し当院へ行き着いた。 黙って座っていることが辛く頸背部・肩甲骨内縁を中心にコリ感・張り感がある。頭重感をが強く『後頭部を中心にボーン』とする嫌な感じ。
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来院者
女性
30 代
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期間
2021年3月 ~ 2021年3月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
問診から胃腸系統のトラブルを考慮し、身体の緊張をみた。胃腸に関わるツボ(腹部・背部・頸部)に触れると特異的な緊張がみられた。 そこで、手足のツボを使い和らげた。置鍼をしていると冷えていた脚部が温まり、頭重感が緩解された。最後に後頭部の緊張を股関節にあるツボで仕上げた。 2回目、『前回ほど重たさはないが首が突っ張るような感覚』とのこと。婦人科系統に関わるツボに反応が見られたのでその部に鍼を加えた。 3回目、『良く眠れるようになり、全体的にみても症状はない。2日前の検診時に逆子も正常位に戻っていることを確認出来た』とのこと。同様の施術方針で行い再発防止に努めた。 6月、無事に正常位で出産出来た報告を受けた。
使用したツボ
まとめ
肩こり・倦怠感と聞くと主観に寄り添うことは難しくなります。そこで、コリを共有し施術に繋げていきました。進める上でヒントとなったのはそれまでの経緯でありました。胃腸系統が関係している肩こり・倦怠感と推測し、実際にアプローチをした所速やかに改善された症例であります。
担当スタッフ
洲崎 和広