転倒者を抱えたときに起きたぎっくり腰
症状
3日前の夜勤中、入居者が転倒し人員配置上自分一人で起き上がりを手伝わなくてはならなかった。介護度4相当の方であったこともあり、身体を屈め一瞬の力を入れると腰にグキッとした痛みが走った。その後コルセットをし様子をみていたが症状が変わらなく、静止時にはお腹から腰にかけて帯状の痛みを感じる。また、立ちあがる動き・歩行時の腰に響く痛みが気になり連絡をいただいた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2021年6月 ~ 2021年6月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
症状から股関節屈筋群の緊張を考え、上前腸骨棘付近には圧痛があった。そこで、その部と関連する足指のツボに鍼をした。すると起き上がり動作・立ち上がり動作時の帯状の痛みは消失した。最後に臀部にあった緊張を背中のツボで対応すると腰の動きを取り戻したため、終了となった。
使用したツボ
まとめ
不意な力がかかり腰部の痛みとなって現れていましたが股関節の緊張を取ることで速やかに改善されました。本症例のポイントは発生起点から股関節の緊張を見抜き、的確なツボに鍼をすることで動きが良くなり痛みが消失したことであります。
担当スタッフ
洲崎 和広