何かを跨ぐときに支障となる臀部痛
症状
半年前から股関節周辺に違和感があり、次第に悪化してきた。始めは股関節の前側の痛みがメインであったが2か月前からは臀部の方へ変わってきた。そのタイミングで整形外科へ行きレントゲン検査の結果『股関節の骨同士の幅が他の人より少ない』と言われこれ以上悪くなるようであれば手術を勧められた。その後リハビリに通うも改善されず、トラックに乗るときや浴槽の淵を跨ぐときなど臀部にズキズキとした広く覆われるような痛みが続いている。ちょうど家族が当院に来られたこともあり紹介を受けた。
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来院者
男性
50 代
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期間
2021年8月 ~ 2021年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
3回
施術と経過
臀部には強い緊張があり、圧痛がみられた。また、動きで見ると外旋時制限が大きく健側の4分の1程度であった。 そこで関連する腰方形筋部に鍼をし、股関節の動きを調整する目的でふくらはぎのツボに鍼をした。また、股関節全体の緊張を和らげる目的で仙骨のツボに鍼をした。すると『左(健側)の半分ほど開けるようになった』とのこと。 2回目、前回と同様に進めると臀部に感じていたものが股関節の外側に痛みが変わってきた。そのため、膝にあるツボを加えた。 するとさらに開きやすくなった。 3回目、『前回終わってからさらに調子が良くなり、今度は左の股関節を開いたときに右に響く』とのこと。 中殿筋の緊張をとることを考え小指のツボに鍼をすると解消された。
使用したツボ
まとめ
股関節外旋の動きに制限がかかっており、腰部やふくらはぎのツボを使うことで対応しました。 “半年前から”・“手術を勧められた”となると患者さんは最後の砦の想いでこられました、その期待と不安がある中で動きを良くすることをテーマに臀部コリ・股関節の緊張を緩和させることで改善できたケースであります。
担当スタッフ
洲崎 和広