耳鳴りとふらつき
症状
高音性耳鳴り(キーンと言う音)、めまい、ふらつき、首の痛みに悩んでいる。これらは発症して1年位経過しているが姿勢や動作を変える時など頭がふわふわして、ふらついて倒れそうになる。直立してじっとしていられず、ふらつきがあり外出することに不安を感じている。総合病院の耳鼻科、脳外科、整形外科に通ったが特に異常が認められず、薬物療法を受けていたがなかなか治らず生活に支障をきたしていた。口コミや症例を見た家族から勧められ来院に至った。
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来院者
女性
70 代
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期間
2021年10月 ~ 2021年10月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
6回
施術と経過
首の痛みに注目して施術を進めることにした。首は耳・頭部への通過点でもあり実際に痛みも伴っていたことからこの部緊張が全身症状に波及していると考えた。ふらつきがあったたため慎重に動きをみていくと右回旋制限が強く出ていた。そこでこの動きに対応するため、肩甲骨内縁のツボに鍼をした。また、右の耳裏側には圧痛があったため小指にあるツボで対応した。初回はこの動きに対応して施術を行った。 2回目、『生活の中で起き上がるときに痛みを強く感じる。前回より症状が半減した』とのこと。 前回と同様首の痛みの改善に加えて、起き上がるときに力んでしまう頸部の筋肉にも注目し施術を行った。また、手足に冷え所見があったため顔面部でうっ滞した熱を巡らせるようにツボを選んだ。 3回目も同様の施術方針で行う。 4回目、『首の痛みはほとんどなくなり台所に立っている時間が増えた』とのこと。 立ってときの動き・症状に対応するために臀部の緊張に施術を行った。この4回目の施術中には耳鳴りが治まる時間もあり、同時に冷えていた手足には暖かみが出てきた。起き上がったときのふらつきも消失した。 6回目、『耳鳴りはゼロではないがない時間が増え夜も深く眠ることが出来ている』とのこと。 経過良好と判断しメンテナンス目的での施術が続いている。
使用したツボ
まとめ
本件のように症状が多様であると使うツボが増えてしまうと思われがちでありますが要所を捉えるとスムーズに施術を行うことが出来ます。ふらつき・耳鳴り・首の痛み…に効くツボと足し算ではなくその時に応じたツボを選んでいくことで大きな成果を得ることが出来ました。
担当スタッフ
洲崎 和広