5年前から悩む腰椎すべり症の症状
症状
5年前重度のぎっくり腰を機に整形外科で診察を受けると腰椎すべり症の診断を受けた。 整形でのリハビリは手技療法・電気療法・牽引療法であり、痛み止めの薬を服用している。しかし効果を感じることなく、牽引のあとにはさらに状態が悪化することもあり半ばあきらめかけていた。立っていると臀部から足裏まで痛み・痺れが強くなり、常に足裏には何か挟まっているかのような違和感を覚えた。座っていると坐骨を中心に痛みがあり、症状が悪化しているように思える。家事にも支障が出始め、色々と調べ同僚にも勧められた当院に行き着いた。
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来院者
女性
60 代
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期間
2021年10月 ~ 2021年10月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
6回
施術と経過
ふくらはぎには緊張と共に冷え所見もあったためこの部に注目し施術を行った。 対応する腰部のツボに鍼した。すると脚が温まり、症状が緩解された。次に腰部伸展動作に制限があったため対応する臀部のツボに鍼をした。動きを取り戻すと足裏の違和感も緩和された。 2回目『施術後から数年ぶりに散歩へ行くことが出来ている。歩いている方が調子が良い』とのこと。 3回目『足裏の違和感も無くなり快適に過ごせている』とのこと。 2回の施術で左足のしびれと痛みは軽減され、スタスタと歩けるようになった。臀部の痛みが残るため下腿のツボを追加する。 週に1回の施術を続けて6回行い、臀部と脚の症状が消失したため終了とした。
使用したツボ
まとめ
すべり症と診断された腰痛であることから腰に目を向けがちだが、原因は他にあると考えた。なぜなら、すべり症があっても痛くて悩む人とそうでない人がいるからである。痛む動作と痛む部分から関係する腰部の調整が本症例のポイントであります。
担当スタッフ
洲崎 和広