正座出来ない膝の痛み
症状
2週間前から仕事中に膝裏に痛みを感じ、庇う様に生活をしていると内側から前側にかけて痛むようになった。腫れ熱感もなく曲げ伸ばしすると痛い状態が続いたので近所の整形外科にかかった。すると『内側の滑膜が肥厚したことによる大人のオスグッドである』と言われた。1週間分の湿布・痛み止めの薬をもらい経過をみたが変化がなかった。そして、昨日再び同じ整形外科にかかると『安静しか手段はありません』と言われ違う手段として調べると当院に行き着いた。自宅では和式の生活様式のため1週間ほど正座を出来ずにいる、患側の膝が何か重たいような感じもあるとのことであった。
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来院者
女性
30 代
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期間
2022年4月 ~ 2022年4月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
膝の動きの起点となる臀部に強い緊張があり、腰部・膝裏と特異的な緊張がみられた。 まずは臀部のツボに鍼をした。次に腰部・膝裏に鍼をし膝の動きを確認すると屈曲時に内側に若干の痛みが残り正座をすると膝の外側に痛みを感じた。 そこで対応する背中・膝裏・腰部のツボに鍼をすると動作時の痛みが消失した。本人にも正座で確認してもらい『膝の痛みがなくなった』と言われたため施術を終えた。 1週間後、ご家族の紹介を受け経過良好であることを把握した。
使用したツボ
まとめ
診断は『大人のオスグッド』でありましたが注目したのは膝の動きの悪さであります。膝裏からはじまった痛みが身体のあらゆるところがカバーをして負担を招いていました。そこで、膝にかかる負担を減らすという観点で周辺組織の緊張を取り除いていくと動きが改善され痛みも消失しました。本件において最も重視したいポイントは臀部の緊張が膝の動きを制限していたことであります。
担当スタッフ
洲崎 和広