帯状疱疹後の後頭部痛
症状
先月、急に後頭部・側頭部・眼窩部にかけてピリピリとした神経痛があり病院受診したところ『帯状疱疹』の診断を受けた。投薬をすすめると緩解されてきたが頭部には“2・3枚の膜がへばりついているような感じ”が取り切れない。何より1日7-8回ほど不定期で90秒ほどの激しい頭痛に襲われ運転中は路肩に止めるなど作業に集中できないことが悩みであった。 この間、眼科に2回ほど受診して帯状疱疹による眼の合併症ではないことを確認した後来院された。
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来院者
男性
60 代
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期間
2022年8月 ~ 2022年8月 -
頻度
週2~3回 -
通院回数
4回
施術と経過
後頭部には特異的な緊張がみられ、後頚部にはコリが強く現れていたためこの部を解すように施術を組み立てた。 関わる仙骨・腰部・ふくらはぎのツボに鍼をした。するとそれまで冷えていた足先が温かくなった。次に後頭部の緊張に対して関わる背部のツボに鍼をした。仕上げに脚のツボを使い首のコリを取り除いた。『視界がクリアーになった』とのことだった。 2回目、『施術後から激しい頭痛の回数と痛み度合いが軽減し、昨日に至ってはゼロであった』とのこと。頭部にある違和感を解消すべく前回と同様の施術方針で行った。施術を行うと大幅に改善された。 3回目、『頭部より眼窩部の方が気になる』とのこと。頸部の深いところにコリがみられたため対応する腰部のツボを使うと状態が良くなった。また臀部に冷えがみられたため併せて対応した。 4回目、『生活に支障なく過ごせている。』とのこと。経過良好と判断して様子をみてもらうようにした。
使用したツボ
まとめ
後頭部・後頚部のコリの解消を考え施術にあたりました。全身を触れていくと足や臀部に冷えがみられその部に血流を促すようにも考えました。顔面部を中心に症状があり、臀部や足の冷えがあったことからも温熱のバランスも乱れを見抜くことですぐに症状が治まったケースであります。
担当スタッフ
洲崎 和広