うつ伏せだけが出来る腰臀部痛
症状
数か月前から腰痛を覚え、段々と悪化してきた傾向である。数週間前からは座位・立位等安静位が定まらなく唯一伏臥位のみ痛みを感じることが少ない。ただ、そのまま伏臥位で就寝したとしても苦しくなり起きてしまう。その状況が続き睡眠に支障をきたしていると疲れが取れず体調も悪化していく一方である。 ※関わる既往歴として第4・5腰椎椎間板ヘルニアによる手術歴が数年前にある。
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来院者
男性
30 代
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期間
2023年6月 ~ 2023年6月 -
頻度
1回通院 -
通院回数
1回
施術と経過
座位では左腰臀部中心に鈍痛、仰向けは不可であった。立ち上がり動作をみると腰を伸ばす動作の時に激痛があり、その状態から固まってしまう。まずは座位での動きに対応するために頸部・背部のツボ鍼をした。すると座位での痛みが緩和され、立ち上がり動作時には動けるようになったが途中途中に引っ掛かりがみられた。そこで仙腸関節・腰部の緊張に注目して対応する肩甲骨・ふくらはぎのツボに鍼をすると前後屈がスムーズに出来るようになった。 仕上に臀部にみられた緊張を腰部のツボで対応すると側臥位・背臥位が可能になったため施術を終了とした。
使用したツボ
まとめ
まずは座位の動きから考えました。この時仙骨の緊張が強くなり同一姿勢保持を妨げていました。この仙骨部は脊柱の最下部であり、最上部にある頸椎と連動します。そこで頸部のツボを用いることで対応しました。次に手術痕部を中心に痛みを感じるようになりました。腰椎下部の緊張が強くこの場合支えとなる仙腸関節の緊張を取り除いたことがポイントとなりました。 このように仙骨部を中心に進めると動きに変化があり痛みが消失したケースであります。
担当スタッフ
洲崎 和広